島の薬草・クビ木
クビギィ・クビギなどと呼ばれ、奄美では風邪薬として知られています。(ツルグミの幹)
熱く煎じたものを汗をかきながら母親に飲まされたものです。
樹皮や根茎を活用する地域が多いのですが、根茎を煎じて飲めば、風邪や解熱に、また心臓が弱い人や黄疸にも特効があるともいわれます。
破傷風や毒魚に刺されたときにも煎服すれば治りが早いといわれました。
「薬草カラー図鑑」(伊沢一男著)の成分分析によると、葉も枝も利尿作用が強いようです。
民間療法としては、腸炎や下痢には果実を、慢性の気管支炎や咳には葉、出血には根を煎じたものがいいとされています。
解熱、腸炎、破傷風、吐き気には、沸騰させた1リットルの水に、ツルグミの木の乾燥物15gを入れ、半分になるませ煎じ、1日3回に分けて服用すると良いとして使われています。